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近年増えている遠距離介護とは

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遠距離介護が増えている

遠距離介護とは、親と離れて暮らす子どもが親の住む自宅に通って介護をすることです。同居して行う在宅介護や施設介護とは異なる介護の手段です。交通費や移動時間など、介護者にとっては負担のかかる方法ですが、様々な理由から遠距離介護を選択する人が増えています。
なお、介護のために帰省する頻度は各家庭の状況によって異なります。月1回程度の帰省で済むこともあれば、毎週末通うケースも少なくありません。また、病気やケガによって親が入院した場合は、頻度を上げる必要があります。介護者と被介護者の双方に無理がないように、適切な頻度で通うことが大切です。

遠距離介護が増えている

年々増えている

厚生労働省が2019年に行った国民生活基礎調査によると。別居している家族の介護を行う割合は2016年の時点で12.2%だったのに対し、2019年には13.6%まで上昇していることが分かりました。介護を必要とするものの単独世帯であるケースが多く、それに伴い遠距離介護の割合も増えているようです。親の介護が必要になるタイミングは、子どもが40~50代であるケースが多いです。働き盛りの年代であり、職場では責任のあるポジションを任されています。また、自分の子どもの教育費や住宅のローンなどによる家計の圧迫もあり、介護のために仕事を辞めるのは難しい状況です。

遠距離介護ならではの悩み

遠距離介護をする人が増えていますが、同居介護や施設介護とは異なる点が多く、それゆえ様々な悩みが生じます。遠距離介護特有のストレスを理解し、事前に対処法を検討しておかなければなりません。遠距離介護の悩みとしてまず挙げられるのが、頻繁に顔を合わせられないことによって生じる、親の日常生活に関する不安です。インターネットの普及により以前よりも親の日常生活を把握しやすくなりましたが、食事の量や薬の服用、戸締り、火の始末など、細かい部分まで把握することは困難です。
また、介護にかかる費用や時間が増加することも、懸念材料の1つです。何かトラブルがあればすぐに親の元に向かわなければなりませんが、遠方だとその分費用や時間が多くかかってしまいます。介護による負担が増えることで、肉体的・精神的な疲労も大きくなります。親の介護度が高ければ高いほど、介護者である子どもの負担も大きく、疲弊してしまいます。
加えて、兄弟姉妹がいる家庭では介護を分担して行うケースが多いですが、その場合は役割分担に関するルールを設けなければなりません。家族の中で介護に関する考え方の相違があると、役割分担が上手くいかず余計なストレスがかかってしまいます。

そろそろ親の介護が必要かもしれない

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